2012年07月12日

日本語表現1 イツメン

 高校3年の春、私は友達の温かさに感動した。
 2年のクラスが大好きだった私にとって、3年のクラス替えはとても苦痛に感じ
た。なぜかわからないが、私はイツメンとクラスが一緒になると自信に満ち溢れて
いた。その結果、自分の予想と大きくはずれ、新学期早々、泣くはめにあう。それ
に連れられて友達も泣く。
 クラス替えをはじめに、私は最もつらい経験をした。あんなに病んだのは初めて
だった。大好きだった友達とまともに話をしなくなった。学校に行ってみんなとワ
イワイするのが好きだったのに、人と関わるのが嫌になった。もちろん、家族とも
距離を置くようになった。ご飯ものどに通らなかった。とりあえず、学校には休ま
ず行った。
 友達が心配して、毎日話しかけてくれた。元気がでるように笑わせようにしてく
れた。男子も女子もみんなが心配してくれた。メールも電話も頻繁にしてくれた。
いつも一緒に居てくれた。なのに、私は、ほとんど口もきかず、無視といっていい
ほどだった。こんな私の為に、何でみんなはこんなに優しいのだろう。何で離れて
いかないんだろう」と思った。
 高校3年の5月。18歳の誕生日を迎えた。みんなからの誕生日メールで、自分の
誕生日を思い出した。学校が終わり、帰ろうとして靴箱に向かった。靴箱を開けた
瞬間、たくさんの手紙、お菓子が溢れ出した。帰りながら、手紙を一枚一枚読ん
だ。涙が止まらなかった。みんなに申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱい
になった。これをきっかけに、私は少しずつ前を向いて進み始めた。
 誕生日から1か月後、いつものように昼休みを過ごしていた。突然、クラスの男子
が集まってきて、イツメンと一緒にハッピーバースデイを歌ってくれた。サプライ
ズで、アルバムをもらった。みんなのメッセージを読んで大泣きした。いつも支え
てくれる友達の存在の大きさに感動した。感動を通り越した感動だ。私の自慢の友
達。一生大切にしていきたい。



Posted by 芸短ネット演習 at 19:37│Comments(0)
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