2012年07月25日

オーナー

 「私が最近感動したこと」。そういうテーマで今回の課題が出された。先生から言われたとき、私は「これ」というものが思い浮かばなかった。というより、日々何かに感動して、涙を流すことが多い気がしたからだ。それは小さな感動だったり、大きな感動だったり。そんな中、ある日のことをふと思い出した。
 最近、私は近所のコンビニでアルバイトを始めた。入ってからまだ2日しか経っていなかったので、何もかもよくわからず、レジをするのも一苦労だった。ちょうど私が入る時間帯は、会社帰りの人や学校帰りの学生が多い。慣れていなくてどうしても時間帯が掛かってしまい、お客さんを待たせてしまうことも多々あった。しかし、始めたばかりだからといってお客さんを待たせるのもよくない。とは言っても現状は、頭が混乱して手が追い付かない。つい焦ってしまう。よくない、私の癖だ。思っていることがうまくできず、悔しくて仕方がなかった。そう思っていると、自然に涙が溢れた。すぐ泣くのも私の悪い癖だ。
 そんな私を見てオーナーが裏に戻らせてくれました。「もう一回、流れをDVDで見てからレジをしよう」と。裏でも涙が止まらず、ずっと泣いていた私に、オーナーがペットボトルのお茶をくれました。「優しくされると余計泣いてしまうじゃないですかあっ」そう言うのがやっとなくらい、また私の視界はぼやけてしまいました。
 オーナーのくれた一本のペットボトルのお茶が私にとって、頑張る気力にとてもなりました。ありがとう、オーナー。そう思いながら一口飲みました。よし、もうどんなに悔しくても負けずにここで頑張ってみせる!と帰り道、誓いましたとさ。



Posted by 芸短ネット演習 at 13:50│Comments(0)
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