2010年09月24日

「新聞の成り立ち」とは何か?

「新聞の成り立ち」とは何か?
9月24日県立芸術文化短期大学で、毎日新聞西部本社編集制作センターの吉野哲郎副部長が「新聞の成り立ち」をテーマに講義を行った。

新聞の成り立ちは、6段階に分けることが出来るという。まず第1に原稿作成である。新聞の原稿は起承転結という形ではなく、「つかみ→本ネタ→オチ」という形で書き進める。特に書きはじめは、自分しか知らないことを書くことが好ましい。

第2に価値判断を行う。新聞制作で1番大切なのが価値判断である。編集者は価値判断を行う上で、毎日、新聞を読むようにしている。編集者にとって新聞の連続性は大切であり、世の中のことを知っていなければならない。価値判断は各社・各地域性によって異なる。しかし絶対的価値判断というものがある。絶対的価値判断とは、例えば誰か社会的偉大な人などが亡くなった時、紙面を作り変え、1面に持って来ることである。

第3は、各面にどの記事を入れるか順番を決める。特に1面はその日最も重要なものがくる。

第4は絵を決める。新聞は文字より絵を重視し、一目で分かるようにする。

第5は絵を見て見出しを決める。見出しはインパクトがあり、文字数が少な目が良い(11文字以内)。そして第6で新聞完成である。以上の流れで新聞が成り立つ。

最後に、吉野副部長は「記事を書くのも読むのも難しい。しかし、1面はその日1番大切なことが書いてある。ぜひ1面は読んでもらいたい」と強調した。(江藤愛)2010/09/24 20:06




Posted by 芸短ネット演習 at 20:38│Comments(1)
この記事へのコメント
はじめまして。
素晴らしい講義をされてますね。
新聞記者さんは、
紙面の面積が限られているので、
余計なものを削って削って、
でもテーマを読者の心にぐさっと
突き刺す。
文章の1番の達人にではないでしょうか!
(僕も新聞記者になりたいと思ったことがあったな?)
((今は、詩人?))
Posted by にぎにぎ at 2010年09月24日 21:13
 
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