2012年07月11日

感動したこと

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私には、いつも味方になってくれる両親がいる。相談相手になってくれる姉弟がいる。私にとって家族の存在は当たり前なのだ。学校へ通うのも当たり前だ。日々の暮らしの中で明日を意識なんてしない。今日が終われば明日が来ることが当然である。生きているかなんて考えたこともなかった。
 私は、ウガンダ共和国にあるwatoto村という存在を知った。それは、6月19日の地域社会特講の講義でのことだ。アフリカの東部に位置するのがウガンダ共和国では、内戦が続いた。また、エイズの流行や貧困が問題となっている。これらが原因で親を失った子どもたちは、200万人以上いるという。両親の愛情を知らず、誘拐され兵士にさせられるなど、大人によって傷つけられた子どもたちが沢山いるのだ。watoto村が出来たのは、そんな子どもたちを救うためだ。心身のケアから、道徳・モラルを身につけさせ、何よりも親の愛情を受けて、人を信頼する事を知ってほしいという思いから、8人の子どもたちと、1人の"ママ"を一世帯とする家庭が生まれた。現在は、300世帯以上あるという。そんなwatoto村の子どもたちが歌うコンサートが開かれると知った。
 そこで、6月末に行われた「ワトトチルドレンクワイア希望のコンサート」に行った。カラフルな民族衣装を身にまとった、watoto村の21人の子どもたち、10人の大人たちによる明るく楽しいアフリカン・ゴスペルだ。会場中に響き渡る歌声が、体の全部を使って表現される踊りが、私の心を揺さぶった。なによりも、私より若いにも関わらず、つらい経験を持っているはずの子どもたちが、明るく生き生きと歌って踊っている姿は印象的だった。今もまだ、鮮明な記憶として残っている。あの時の子どもたちの楽しそうな笑顔が忘れられない。



Posted by 芸短ネット演習 at 10:23│Comments(0)
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