2012年07月07日
感動したこと 2125052
朝、郵便ポストを見て涙がでた。
悲し涙でもなく、悔し涙でもなく、嬉し涙だ。
その日は、大学受験の日。前日、私は緊張のあまり寝付けずに朝をむかえた。起きあがると、携帯の受信ランプがピコピコと点滅していた。携帯を手に取り受信ボックスを開いてみると、友達からたくさんの応援メール。いつも一緒にいる7人メンバーからもメールがきていた。本文には「がんばれ!!」と応援の言葉があり、最後には必ず「郵便ポストを見て!」と太文字で7通必ず書いてあった。私は、眠い目をこすりながら新聞を取るついでに郵便ポストへ向かった。郵便ポストには、いつも通り新聞… その上に私を見て!と言わんばかりにアピールしてくるキットカットと7人からの手作りの本があった。
キットカットには、背景の赤色が消えるくらいぎっしりなメッセージと落書き。手作りの本は、1枚の厚紙を上手に本のようにし1人1ページずつカラフルに長文のメッセージを書いてくれていた。本の表紙には、みんなが写っているプリクラが貼られ、裏にはいつの間に撮ったのか解らない7人だけの写真が貼ってあった。本の1ページ目を少し覗いてみると、「受験生活辛かったよね。たくさん泣いたよね。よく頑張ったよ。」と書いているのが見えた。私は、受験の朝にもかかわらず大泣きをしてしまった。
今だから言える。受験生活は、本当に安易なものではなかった。担任に呼び出され、急に進路変更を命じられた。納得がいかず3時間も4時間も話し合ったことがある。進路を変えなさいと言われたときは、絶望と疑問と今後の不安で自分が自分じゃなくなるくらいおかしくなった。周りの人にもたくさん心配をかけてしまった。担任と話し合った時、外は真っ暗で下校時間をすぎているのに、7人は寒い中私を待っていてくれた。きっとこの7人が居てくれたから、辛かった時を乗り越えられることが出来たんだと思う。キットカットはまだ食べていない。短大を卒業するときに、食べようと思う。
Posted by 芸短ネット演習 at 17:48│Comments(0)
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