2012年05月12日

私の家族/おばあちゃんのお骨

 父方の祖母には、一度も会ったことがない。祖母は父が20歳のとき、病気でなくなったそうだ。しかし、私にも祖母のように慕っていた“おばあちゃん”がいた。父方の祖父の姉だ。幼い頃、私はおばあちゃんを本当の祖母だと思い込んでいた。私が絵を書いたり、小さい子供のお世話をしていたりすると、おばあちゃんはいつもほめてくれた。
 私はおばあちゃんが本当に優しくて大好きだった。私たち家族が遊びに行くと、いつも手料理のご馳走を振る舞ってくれた。おばあちゃんの手料理は最高だ。おばあちゃんは一人暮らしだったが、毎日三食の食事を自分で作り、体調管理もしっかりとしており、いつまでも元気でいると思っていた。
しかし、そう長くは続かなかった。おばあちゃんは去年、私の誕生日に亡くなった。私は学校を三日間ほど休ませてもらい、おばあちゃんを最後まで見送った。「なんで死んでしまったん?」と、おばあちゃんに腹を立てることもあった。
最後の火葬での出来事は、今でも鮮明に覚えている。火葬を終えて、おばあちゃんのお骨が出てきたとき、火葬場の方から「このように立派な骨は大変珍しいですね。男性でもここまで骨が残る方はめったにいませんよ」と教えてもらった。確かに実際に見てみると、骨盤もしっかりとしていて、全体的にがっしりとした感じがした。
 おばあちゃんはもともと背が高かったが、あまり肉が付いておらず細かったので、骨がこんなに太かったと知って、私はびっくりした。次第におばあちゃんが誇らしく思えてきた。私はおばあちゃんから、身をもって食事の大切さを教えてもらった気がする。きちんとした食事をとることで、自分自身の骨組みは出来るのだ、ということを学んだ。
やっぱり私は、おばあちゃんが大好きだ。本当の祖母ではないけど、私の大好きな自慢のおばあちゃんである。私の誕生日に亡くなった、というのも何かの運命かも。これからは私がおばあちゃんと共に、年を重ねていこう。



Posted by 芸短ネット演習 at 03:44│Comments(0)
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