2012年05月11日

私の家族/私のクッキー

 私の家には、一匹の犬がいる。名前はクッキー。柴犬だ。背中は茶色、お腹は白。今年で12歳。歳も歳だから、鼻とひげが白に変わった。特徴は、骨ごとくるりと曲がった尻尾だ。大きな物音が嫌いだ。雷や花火が鳴ると、必ず脱走をする。とりあえず行きつけの公園まで行って、疲れて迎えに来るのを待つ。
 私の家族は、そんなクッキーが大好きだ。私は3人兄弟だが、みんな携帯電話の待ち受け画面をクッキーにしている。
 家族の癒しだったりする。家ではよく口げんかが勃発する。ちょっとのことでも、みんなけんかする。だから不機嫌になると、みんな頭を冷やしにクッキーところに行く。クッキーは何も喋らないが、どんなことを言っても、静かに聞いてもらえる。それだけで、とても落ち着く。
 ある日、私はクッキーの叫ぶような泣き声で目が覚めた。慌てて起きると、母が散歩に行く準備をしていた。散歩に行くのは私の仕事だった。クッキーが散歩から帰ってきて、見に行くと、母に睨まれて「クッキーがご飯食べん」と言われた。原因は、分からない。クッキーは散歩の時間が大幅に遅れると、朝ごはんを食べなくなるのだ。
 今までは若かったが、これからはそうはいかない。犬の寿命は15歳。あと3年でその歳を迎えるクッキーにとって、体調を崩すと大変なことになる。
 私はクッキーが大好きだ。少しでも長く生きて欲しい。そのためにも私に出来る小さなことを、クッキーのためにやっていきたいと思う。だから、クッキーの大好きな散歩には、絶対に寝坊しないようにするのだ。



Posted by 芸短ネット演習 at 01:37│Comments(0)
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