「日本語表現１（下川正晴）」のページ

　私には、兄が２人います。２０歳と２２歳です。私が短大に入学することをきっかけに、兄はそれぞれの寮を出て、兄妹３人で一緒に暮らすことになりました。
　３人の血液型は、私と長男がA型で、次男がO型です。しかし、性格は３人が共通していて、きれい好きたけど、めんどくさがり、そして、ものすごくマイペースです。だから部屋も、片付けは嫌いだけど、気が向いたときに掃除を徹底的にします。家事は基本、女だから私がするようになっているけど、洗っていないお皿がたまっていても、洗濯をし忘れても、誰も文句を言いわないし、急がしもしない優しいお兄ちゃんです。
　私は、女が一人で一番下ということもあり、小さい頃から、可愛がられていたみたいです。小学生のとき私が風邪をひいたときは、一緒に寝てくれました。みんなで、かけっこをしていて私が転んでしまったら、兄は走る足を止めて、私の手を引いて走ってくれました。覚えていないけれど、母が嬉しそうに様々な思いやりのある兄の話をしてくれました。ずっと親が共働きだったこともあり、母親が忙しい分、私の世話をしてくれていたのだと思います。
　でも、私が料理を覚えだしたころには、兄は二人とも進学し寮に入り、家にはいませんでした。だから三人で暮らせている今、少しでも兄の役に立ちたいと思います。料理を作ることはもちろん、洗濯やゴミ出しも忘れずに完璧にこなせるようになって、知らないうちに成長した妹を見せつけてやりたいと思います。
　今では、私がバイトのときは兄がごはんを作ってくれたり、協力しながら、毎日楽しく生活しています。母や祖母にも心配かけないように、頑張って「主婦業」も頑張りたいです。私が今一番大切なものは「家族だ」と、迷わずに言えます。