2011年02月02日

2010年11月26日

2010年11月26日(金)大分県立芸術文化短期大学で、毎日新聞大分支局記者の高芝
菜穂子さんによる、記者の仕事についての講義が行われた。
 2006年に毎日新聞に入社した高芝さんは、佐賀支局から2009年に大分支局へ異動と
なった。入社当初の担当は警察で、印象に残っている事件について、いくつか話され
た。まず一つ目は、2007年11月8日早朝に佐賀県武雄市で起きた人違い射殺事件。入
院中だった一般男性が、退院した暴力団団員と間違われて射殺されたという事件であ
る。約2週間後、福岡で犯人は逮捕されたが、犯人は人違いを認めようとはしなかっ
た。高芝さんはこの事件について、どのように記事を書くか悩んだという。遺族宅を
訪問し、話を聞いたり、射殺された男性が生きていた時のビデオを観たりし、遺族の
方とはその後、食事をしたり、人としての付き合いもするようになった。
 その他には、大分県の県教委汚職事件の2年後を取材した話や、知的障がい者が警
察に取り押さえられた直後に死亡した事件などについて詳しく話をした。
 高芝さんは、休みの日を使っても仕事が終わらないことがあるようで、自身のこと
を要領が悪いとおっしゃった。壁にぶつかった時はひとりで悩まずに、信頼できる人
に相談している。相談を受ける側は、話をよく聞くことが大事だという。入社した時
は、国際関係のことがやりたかったが、今はいろんなことをやりたいと話していた。
 今日は、マスコミの被害者などの事件の関係者への過剰な取材や誤報などが目につ
き、非常識な記者ばかりなのかと思ってしまうほどだが、高芝さんのように、真摯に
取材に取り組んでいるひともいるということを感じた。これからも正確なニュースを
私たちに届けてほしいと思った。


国際文化学科 2093067(2回目)



Posted by 芸短ネット演習 at 20:18│Comments(0)
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