2010年12月16日

11月26日の記事

 2010年11月26日金曜日、大分県立芸術文化短期大学の大講義室で地域社会とマスメディアの講義が行われた。今回の講師は、毎日新聞大分支局記者の高芝菜穂子さん。今春、佐賀県から大分県へ来られたそうだ。
 高芝さんが今まで取材した中で印象的な事件として、2007年11月に佐賀県滝尾市で起きた「人違い殺人事件」の取材についての話してくれた。
 高芝さんは、事件が発生してから30分後に電話を受けたそうだ。そこから警察官の家に行き、事件の真相を聞く「夜一朝がけ」をしたそうだ。精神的にも追い詰められる日々の中、11月25日に犯人が逮捕された。
 事件の真相は、暴力団の抗争に一般人が巻き込まれ、人違いで殺害されたというものだった。
 3月、この事件の裁判が始まり、高芝さんは検査官への夜一朝がけが始まった。取材を進めるにつれ、死刑執行は二人以上を殺害した場合が可能性が高い法則がわかったそうだ。
 裁判の取材と同時に被害者遺族にも取材をした。被害者との思い出のビデオや話を聞くなかで、完全に遺族の思いをわかることはできないということを感じたそうだ。しかし、取材を越えて、ひとりの人としても交流してきたという。
 高芝さんは事前に記事をどのように書くかを決めておくそうだ。どのような視点で記事を書くかが記者の力量だと、力強く言った。 今回の講義を聞いて、高芝さんの熱い思いを感じた。自分が熱くなることができる職業に私も付きたいと感じた。


2105102



Posted by 芸短ネット演習 at 11:56│Comments(0)
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