2010年12月10日

12月10日の記事

「テレビの裏の顔」

12月3日に、大分県立芸術文化短期大学で寄付講座「地域社会とマスメディア」が開かれた。今回の講師は大分放送のテレビ制作局、テレビ制作部でディレクターの井上周作さんだ。
井上さんは初めに、私たちにテレビカメラの重さ、値段を教えた。重さは約8キロで値段は600万円くらいすると言った後、レンズだけで300〜400万円することやテレビカメラ1台で乗用車が2、3台買えると話していた。
ディレクターの仕事について井上さんは「テレビ番組を作る上で司令塔となる人」と説明した。これは番組の評価に責任を持たなくてはならないという大変さがあるがやりがいがある仕事だと言った。テレビの視聴率を上げるのが難しい昨今、ディレクターの責任の重さは並大抵のものではないだろう。
それを理解した後、井上さんが実際作った番組を見せてもらった。それは大分県民なら誰でも知っているであろう「かぼすタイム」の看板コーナーである「ようこそ かぼすツアーズ」だった。コーナーの全てを見ることはできなかったが、見た後複数の学生に意見、感想を聞いていた。良かったという感想もあれば、福岡の番組と比べれば古臭いという厳しい意見もあった。それを聞いた井上さんは真剣に学生が言ったことをメモし、「学生が言ったことは今後の参考になる」と言っていた。テレビは老若男女が見るメディアだ。そのためみんなが楽しめるような番組を作らないといけない。テレビ番組を作る難しさが分かる瞬間だった。
最後に井上さんはディレクターの仕事は基本があってこそできる仕事だと言っていた。スタッフや視聴者を思いやり様々な視点で物事を捉える。これは1日、2日では身につかない。仕事で必要な能力は今努力しないと身につかない。井上さんの言葉の裏にはそれが隠れているように感じた。

2105009 天本聖菜



Posted by 芸短ネット演習 at 00:03│Comments(0)
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