2010年12月09日

テレビ番組制作について

 12月3日、地域社会マスメディアの寄付講座は、大分放送テレビ制作局テレビ制作部ディレクターの井上周作さんが『テレビの番組はこうして作られる』をテーマに講義を行われた。講義の目的は、受講学生にOBSテレビの制作・生放送の裏側を紹介することでマスコミ業界に対し、興味・感心を持たせ、番組制作者として心がけていることなどを伝えることによってコミュニケーションの重要性を知らせるという物。講義は、実際にテレビ制作に使用されているテレビカメラやテレビ番組、「かぼすタイム」と「窓をあけて九州」の映像を用いた、理解しやすい内容だった。
 番組で紹介する取材先のリサーチや選定は難しく、取材する前に現場に足を運び、先方に趣旨を説明し、理解された上で初めて成り立つのだそう。特に「窓をあけて九州」等の人を取材対象とするヒューマンドキュメンタリーは、取材先方の理解や説得が重要らしい。「かぼすタイム」の番組内で人気コーナーであると言う「ようこそ!かぼすツアーズ」のVTR制作では、テーマを決める際に季節感を大切にして、取材台本は細かく書かず、番組MCや地元住民の自然な会話を大切にしていると言う。これらのVTR制作では、テーマ決めから放送までの流れを通して、様々な人の関わりが大切であるとわかった。番組MC、カメラマン、音声、アシスタント、制作スタッフ、制作番組を指揮する司令塔であるディレクターとのコミュニケーション、取材先で出会う地元住民とのコミュニケーションがあって、番組は出来上がる。そして、テレビを通して情報を発信する彼らとそれを受信する視聴者とのコミュニケーションが噛み合って初めて番組というものが成り立つのだ
と思った。
 滅多に知ることの出来ないリアルなテレビ番組の裏側を通して、コミュニケーションの重要性を確りと学ぶ事が出来た、とても貴重な講義だった。

2101226 横尾桃子



Posted by 芸短ネット演習 at 21:07│Comments(0)
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