2010年12月02日

11月26日の講義

11月26日金曜日。芸短大講義室で、毎日新聞大分支局の記者、高芝菜穂子さんが、学生の
前で自身の経験や、感じたことを語った。
2006年に入社し、3年間、佐賀支局に勤務。担当したのは、警察・裁判・スポーツ。2007年
11月8日、佐賀県武雄市の病院で起きた、人違い殺人事件も取材していた。当時、勤務中で
は聴けない情報を、出勤前・帰宅前の警察官や検察官に聴く、夜討ち朝駆け(出典:(株)朝
日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」:記者が取材対象に密着すること、あるいはその
様の形容。実際、朝の出勤時や帰宅を待ち受ける取材は、警察担当記者、政治部の番記者な
どでは珍しい話ではない)を行うなど、多忙な日々を送っていた。そんな時でも、高芝さん
は辛く悲しい思いを共有するため、遺族との付き合いを大切にしていた。被害者の方にお線
香をあげに行ったり、生前のビデオや手紙を見せてもらったり、一周忌の時などには、今の
心境を聴いたりした。
 高芝さんは、地図を片手に、独自に不審点を調査した事件もあるそうだ。自力で遺族や事
件の目撃者を探し出し、警察よりも先に、犯人を特定した人の著書に影響を受け、その事件
について「何かおかしい」と感じたという。この話を聴いて、私は非常に行動力がある方だ
と思った。
 昨年、大分支局勤務に。県教育委員会の汚職事件の記事を書くために、賄賂を渡した人な
ど、関係者を取材している。過去の膨大な記事を読んでも分からないなら、自分の足で聴き
に行く。今回この話を聴いて、行動を起こすことの大切さを、改めて実感できた。


2105121 (2回目)

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c10121@oita-pjc.ac.jp



Posted by 芸短ネット演習 at 02:44│Comments(0)
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