2125078 感動したこと/緊張した日 送り直し
私は去年の夏、一番緊張したことがあった。それは部活のコンクールだ。私は吹奏楽部に
所属していた。吹奏楽には夏にコンクールが行われる。県内の高校のほとんどがそのコンク
ールに参加する。
私の高校は順番が1番になったことから毎日朝練を繰り返した。私の高校ではほかの学校
ほど吹奏楽に力を入れていなかったため練習場がなく、いつも生物教室などの普通の教室を
借りていた。だが、人数が多すぎるため合奏をするときはぎゅうぎゅう詰めになり身動きも
取れない状態だった。
それからやってきた当日。その日も少しでも練習しようと朝から学校に集まり最後の打ち
合わせをして練習をした。それから本番。いつもならほかの学校の演奏を聴きながら裏で待
っていたが、その日はただ待つだけだった。緊張だけが増していき、ひたすらイメージトレ
ーニングを繰り返した。私たちが入場すると学校名が呼ばれ、先生が構えるのと同時に私た
ちも構えた。私はこの瞬間今までにないくらいの緊張が体中をめぐった。
演奏を終え、鳴りやまない拍手に達成感を感じた。それから全学校が演奏を終え、閉会式
が始まった。金賞と呼ばれるのを待っていた。しかし、結果は残念ながら銀賞。コンクール
では閉会式が終わった後、審査員からの講評が封筒に入れられて渡される。
閉会式が終わり部員みんなで集まったとき先生はすぐにその封筒を開けた。惜しくも金賞
にはあと4点足りず及ばなかった。とても悔しかった。だが審査員の先生からの講評からは
「一番でここまで音を出せるのはすごい。感動をありがとう。」と書かれていた。その言葉
に私は感動した。決して、金賞はもらえなかったが、私たちの演奏で誰かに感動してもらう
ことができた。
今までで、一番緊張した日。それは私にとって一番感動したことがあった日であり、感動
を与えることのできた日になった。
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