高校3年の春、私は友達の温かさに感動した。
2年のクラスが大好きだった私にとって、3年のクラス替えはとても苦痛に感じ
た。なぜかわからないが、私はイツメンとクラスが一緒になると自信に満ち溢れて
いた。その結果、自分の予想と大きくはずれ、新学期早々、泣くはめにあう。それ
に連れられて友達も泣く。
クラス替えをはじめに、私は最もつらい経験をした。あんなに病んだのは初めて
だった。大好きだった友達とまともに話をしなくなった。学校に行ってみんなとワ
イワイするのが好きだったのに、人と関わるのが嫌になった。もちろん、家族とも
距離を置くようになった。ご飯ものどに通らなかった。とりあえず、学校には休ま
ず行った。
友達が心配して、毎日話しかけてくれた。元気がでるように笑わせようにしてく
れた。男子も女子もみんなが心配してくれた。メールも電話も頻繁にしてくれた。
いつも一緒に居てくれた。なのに、私は、ほとんど口もきかず、無視といっていい
ほどだった。こんな私の為に、何でみんなはこんなに優しいのだろう。何で離れて
いかないんだろう」と思った。
高校3年の5月。18歳の誕生日を迎えた。みんなからの誕生日メールで、自分の
誕生日を思い出した。学校が終わり、帰ろうとして靴箱に向かった。靴箱を開けた
瞬間、たくさんの手紙、お菓子が溢れ出した。帰りながら、手紙を一枚一枚読ん
だ。涙が止まらなかった。みんなに申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱい
になった。これをきっかけに、私は少しずつ前を向いて進み始めた。
誕生日から1か月後、いつものように昼休みを過ごしていた。突然、クラスの男子
が集まってきて、イツメンと一緒にハッピーバースデイを歌ってくれた。サプライ
ズで、アルバムをもらった。みんなのメッセージを読んで大泣きした。いつも支え
てくれる友達の存在の大きさに感動した。感動を通り越した感動だ。私の自慢の友
達。一生大切にしていきたい。