私の家族/父母と兄2人

芸短ネット演習

2012年05月11日 03:38

 私には、両親と兄が二人いる。
 父はとにかく、お酒が大好きだ。父曰く、お酒は友達らしい。父は家族の中で一番優しい。私が末っ子であるせいなのか、私には甘い、と母が言っているくらいだ。叱られたことは一度もない。父が人の悪口を言っているところや、弱音を吐くところを見たことがない。仕事でストレスが溜まっているはずなのに、家へ帰ってくると、疲れた様子を見せることがない。冗談ばかり言って、家族だけでなく、仕事仲間を笑わせている。酔っ払って私に絡んでくる父は、好きになれないが、優しくて周りの空気を和ませられる父が、私は好きだ。
 父が人を怒らない性格であるため、叱るのは母の役目となっているし、父を差し置いて、一家の大黒柱的存在となっている。決して「かかあ天下」という訳ではない。母とはお互いに弱音や愚痴を吐き合ったり、二人で買い物に行ったり、友達のような存在でもある。母は料理が上手で、尊敬する。ほとんど料理をすることがなかった私は、一人暮らしをするようになって、母のレシピをあまりにも教わっていないことを、後悔したくらいだ。夏に実家へ帰った時は、ひたすら料理の練習をすると決めた。
 長男の兄は、私とは違って頭が良い。五つ歳が離れているため、ケンカをすることはもちろんない。勉強を教えてくれる救世主である。小さい頃から私を気にかけてくれていた兄は、一人暮らしの私に、メールを送ってくれる。長男特有のしっかりした面を、私にも分けて欲しいものだ。
 最後に次男の兄。二つしか歳が離れていないため、昔はケンカも多かった。遊ぶことが大好きな兄とは、同じ家に住んでいながら、五日間会うことがなかったこともある。でも、時間があると一緒に話したり、テレビを見たりする、友達のような存在である。4月から連絡は取ってないが、それが逆に、元気にしている証拠なのだと思っている。
 家族は私の支えである。優しい父、料理上な母、しっかりした兄、友達のような兄。そんな家族であることが自慢である上、幸せだ。