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わたしは11月27日に府内5番街の赤レンガ館で行われた「第1回府内スマートフォン映像祭」に参加した。サービスラーニングの活動や映像を作る側ではなく、作品を見るだけだったが、行ってみるととても貴重な経験になった。
わたしは途中から見た。初めに見たのは『エチュード・ソロ』という作品だった。ストーリーはピアノの調律師であるギョンミンが出張で調律をしに行った場所で、初恋の相手であるジェヨンと再会する。ジェヨンはギョンミンに気づかず、ギョンミンは学生時代を思い出す。そしてギョンミンは演奏会で彼女との思い出のスクリャービンの練習曲を演奏する。
この映画が始まったとき、音声は韓国語で字幕は英語だったので、会話の端々やニュアンスは分からなかった。BGMや単語や主人公たちの表情を読み取るしかなかった。もっと内容を理解できれば、深く考えることもできたと思うので、言葉が分からないのが残念だった。結局スクリャービンの練習曲を通して、ジェヨンがギョンミンに気付いたのか、そこが気になった。
わたしが印象に残っているシーンは、演奏会でギョンミンが練習曲を演奏するシーンだ。野外での演奏会でピアノとギョンミンだけが光に照らされていて、聴いているジェヨンと子供達は建物の影にいる。ギョンミンの容姿は整っているとは言えず、愛想も良くないため、周りから訝しんだ目で見られていた。そんなギョンミン1人が激しく演奏していて、切り取られたように光を浴びている。そのシーンがきれいで、言葉の細かい所はわからないが、希望としてはその光に当たったギョンミンを見て、ジェヨンが曲の思い出と共にギョンミンに気付き学生時代を思い出してくれていたらいいなと思う。
言葉がわからないからこそ、短い作品でも音楽や演出が心に残り、そこから伝えたいことを汲み取ることができるということに気付くことができた。なかなかない良い経験になった。