『文章上達法』
12月10日の地域社会とマスメディアは、毎日新聞大分支局支局長の宮本勝行さん
が「文章上達法」をテーマに講義を行った。
文章を上達させる方法として宮本支局長は谷崎潤一郎の「文章読本」をあげた。
それによると文章を上達させるには感覚を磨くことが必要で、それには「三多法」
をするとよいそうだ。三多法とは、「多く読むこと・多く書くこと・多く考え推敲
すること」の3つである。
その後、実際に記者が出した原稿を推敲してみることになった。正直にいって私
には最初、文章のどこが悪いのかさっぱり分からなかった。しかし宮本支局長の解
説によると、その記事でいったい何が言いたいのかわからなかったり、それが起き
たことによって何が変わったかやその背景についてのことが足りない、とのことだ
った。推敲後の実際に掲載された記事を読むとやはり推敲後の方が断然わかりやす
く、推敲することの大切さを実感した。
また文章を書く上でのタブーも紹介されたが、身に覚えのあることが多く反省せ
ざるをえなかった。例えば、ひとつの文にテーマを2つ以上盛り込まれていたり、
アイテムがあちこちに散らばっている文はわかりにくい。中でも私がもっとも気を
つけなければいけないと思ったのは、独りよがりな文章にならないように注意する
ことと、何を主張したいのか分からない文章にしないことだ。
今回の講義で分かったのは、文章を上達させるのに近道はないということだっ
た。文章を書くのに苦手意識がある私はつい書くことを敬遠しがちだが、それを乗
り越えてこれからは積極的に文章を書くようになりたいと思った。
情報コミュニケーション学科 2105118(2回目)