１２月３日の記事

１２月３日に大分県立芸術文化短期大学で地域社会とマスメディアの授業が行われた。今回は、ＯＢＳテレビ制作局テレビ制作部のディレクターである井上周作さんが「テレビの番組はこうして作られる」というテーマで講義をした。
井上さんは２００３年にＯＢＳに入社しテレビ制作部へ配属され、今年で入社８年目だ。テレビ制作部では、「かぼすタイム」をはじめ、ヒューマンドキュメンタリーなど、ニュースではない番組を制作している。ディレクターはその番組の企画立案・取材（収録）・編集・放送までを担う指揮者だ。井上さんは、「ディレクターという仕事は、番組の面白かった、面白くなかったがダイレクトに関わってくる仕事です。」と教えてくれた。
講義中、井上さんが番組制作に携わっている「ようこそ！かぼすツアーズ」と「窓をあけて九州」を視聴した。「かぼすツアーズ」ではテーマを決める際、“季節感”を大切にしているそうだ。視聴したＶＴＲ中にも紅葉し始めている山々の風景がいたるところに取り入れられていた。番組制作はロケなどでよく外に出て取材をしているイメージだったが、撮影をした映像を編集し番組にするまでには約４日間かかるため、週の半分ぐらいは籠もって編集しているそうだ。
井上さんは、「ディレクターという仕事に興味がある人がいたら、コミュニケーション能力と、他人を思いやる心と様々な視点から物事を見ることができる目、感動する心を持つようにしてみてください。」と語り締め括った。マスコミ業界に関心がある人には特に、現場で働く人の実際の声を聞けたので、とても役立つ講義となったのではないだろうか。


2105014 井原 遥香（１回目）