10回目・美術科江藤愛 地域社会とマスメディア

芸短ネット演習

2010年12月03日 16:05

12月3日金曜日に大分県立芸術文化短期大学で、(株)大分放送テレビ制作局ディレクターの井上周作さんが、「テレビの番組はこうして作られる」について講義が行われた。
今回の講義ポイントは、OBSテレビの制作・生放送の裏側を紹介することで、マスコミ業界に対し、興味・関心を持ってもらう。また、番組制作者として心がけていることなどを学生に伝えることによって、コミュニケーションの重要性を知ってもらうことであった。
井上周作さんの職でもあるディレクターとは、テレビの番組を作る人であり、番組の企画立案・取材(収録)・編集・放送までを担う指揮者である。そんな井上周作さんは情報生ワイド番組「かぼすタイム」の制作やJNN九州6 局ネット番組「窓をあけて九州」の制作を行っている。
「かぼすタイム」の看板コーナー「ようこそかぼすツアーズ」の放送までの流れについて、最初にテーマを決める。テーマを決める際に季節感を大切にしている。次に取材先を決め、取材スケジュールを立て、台本を作る。台本が完成したら、取材スタッフと打ち合わせする。取材を開始するのに、ディレクター、MC2 人、カメラマン、音声、アシスタントの計6人で行われる。撮影した素材はパソコンに取り込み編集。完成したら、テープに書き出す。放送当日の台本を書き、MCと打ち合わせをし、放送する。このような流れで放送される。
井上周作さんは「取材先のリサーチ、選定は、簡単なようで難しい。取材する前に、現場には足を運ぶように心がける。先方には、趣旨をきちんと説明し、初めて理解された上で、取材は成り立っている。」と語った。マスコミ業界に、興味・関心を持てる講義内容であった。
コミュニケーションの重要性について、ディレクターの仕事に興味がある人向けに、会話を弾ませることや、本を読むなどが大切になる。そのことにより、想像力が豊かになる。井上周作さんは「コミュニケーション能力と、他人を思いやる心と様々な視点から物事を見ることができる目、感動する心を持つという当たり前のことだが、このことが大切なんだ。」と語っていた。