「失敗すると、逆転するには難しい」

芸短ネット演習

2010年10月22日 10:01

10月15日、第4回目の講義は「ニュースと写真」。講師には毎日新聞写真部の加古信志記者が招かれた

下川先生、宮本支局長は共に「文章よりも写真が大事」、「百行の記事より一枚の写真」と口をそろえて言っていた。

加古記者は1987年に東京本社の写真部に採用されたのちは、新聞や雑誌の写真などを担当。小倉にある西部本社や中部など多くの場所に配属。

カメラの説明に、1988年から使用されたという「フラッシュ」。大きなストロボで車内などを撮影する時などに使うという。光量が強く、車のガラスを透かして撮れることから透かし撮りともいう。下川先生がストロボにとても興味を示していた。

1995年に逮捕されたオウム真理教創設者、麻原彰晃(松本智津夫)。1995年3月20日に起きた「地下鉄サリン事件」はまだ記憶に新しい出来事だろう。逮捕された麻原氏の当時の写真を撮ろうと加古さんも追っていたという。しかし、他社のカメラマンがとても鮮明な写真を撮影でき、インパクトが負けてしまった。

「失敗すると、逆転するには難しい」。カメラで追う一瞬の大切さを教えられた。

最近のカメラは「オートフォーカス」などといった最新機能が充実している。加古さんが実際に使っているというカメラはNIKON D3。およそ40、50万もするという。その値段の高額さに学生たちは驚いていた。

学生から「給料は写真の出来などによって変わってくるのですか」という質問が挙がった。加古さんからは、「給料は変わりません。でも部長賞などといったものを頂くことが出来ます」との答え。

今回の講義で写真の面白さや難しさを聞くことが出来た。10月29日には2回目の「ニュースと写真」の講座が予定されている。(中村優伽)2010/10/22 02:00