新聞における写真の大切さ

芸短ネット演習

2010年10月15日 23:27

10月15日、大分県立芸術文化短期大学で、「地域社会とマスメディア」の第4回目の講義が開かれた。今回は毎日新聞西部本社写真部の加古信志記者を講師に迎え、新聞における写真の大切さを改めて実感させられるような講義となった。
講義の初めに、宮本勝行・大分支局長が「100行の記事より1枚の写真」と、その場に居合わせないと撮ることができない、写真の大切さについて語った。受講者にとって、とても印象的な言葉であっただろう。

加古さんは、まず、オウム真理教事件を例に、ストロボを使って行うすかし撮りについて詳しく話した。教団の代表である松本智津夫(麻原彰晃)の逮捕後、彼が送検される度に張り込み、シャッターチャンスを狙ったそうだ。そのとき車内をどのような方法で撮影していたか、どんな機材を使っていたかなどを、写真を見せながら話した。

顔写真がいかに鮮明であるかにこだわっていたようだ。顔写真が必要か不必要かは、現在議論されているとのことだが、やはり、顔写真は大きな力になるとのことだ。

そして、スポーツ写真についても、何枚か写真を見せながら話した。ワールドカップなどの写真はとても人気があるのだと言う。球技の場合は、必ずボールも映すとのこと。サッカーなどの撮影は難しく、オートフォーカスをいかに使いこなすかがこれからは大事になってくるそうだ。再来週も引き続き、加古さんを講師に迎える。(平井佐和子)2010/10/15 21:53