「新聞の魅力」とは何か?
9月24日、大分県立芸術文化短期大学で毎日新聞西部本社編集制作センターの吉野哲郎副部長が「ニュースについて」というテーマで講義を行った。
吉野さんによると、新聞の記事は起承転結にはならず、大事なことから頭に書き、「つかみ、本ネタ、オチ」の3段階が連動して人の心をつかむ記事ができるのだという。
吉野さんは「記事の優先方法は価値判断だ」とも語った。例えば、1面にどの記事をもってくるのか。「新聞各社の紙面を比較するのもおもしろいだろう」と話した。
読者を引き付ける決め手が、見出しである。見出しの文字数は「10文字以内」を徹底している。見た瞬間に分かる記事が、いかに読者の心をつかめるか。これが最大のポイントと言えるだろう。
今日の講義で、新聞に対する受講生一人一人の意識が大きく変わったのではないだろうか。そのくらい熱心に吉野副部長は、新聞の魅力を熱く語って下さった。
新聞制作には様々な苦労があり、模索がある。そして私たちの手に届けられる時、その魅力が「新聞の重み」となって感じるのだと気付かされた。新聞の巧みな文章技法や深い魅力を学んだ講義となった。(中村千晶)2010/09/25 09:24